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システム開発と小説家、意外な共通点
<IT技術の処方箋:システム開発と小説家、意外な共通点> 「私が欲しいシステムは、こんな物でない」 「いいえ、我々はお客様の言われたとおりに作りました」 システム開発の終了間際、いざプログラムを動かしてみた段階で、 このようなトラブルが発生することがあります。 たぶん、この業界で働いている人は、何回も聞いたことがあるでしょう。 何故こんなことが起きるのかというと、 お客さんと開発者の間での言葉のイメージや解釈が違っているからです。 例えば、不動産システムを作っているとき、こんな例がありました。 「物件一覧表示画面をつくって、物件を探しやすくしたい」と言われ、 「はい、わかりました」と、私は答えました。 でね、私は単に物件一覧表示が出てくる画面をつくったわけです。 そんなに間違ってないでしょ?! でも、お客さんは、怒り出してしまった。 「俺は、物件を探しやすくする機能をつけろと言ったはずだ!」 「その機能が、どこにも無いじゃないか」 まあ、要するに条件検索みたいな機能が欲しかったということだったのです。 「最初から言ってくれよ」と思いましたが、確かに私も悪かったかも。 「物件を探しやすくすしたい」う〜ん、なんて抽象的な言葉だろうか。 このように、抽象的な言葉が発せられたら、 しっかりお客さんと認識あわせをしておく必要がありますからね。 だって、抽象的な言葉は、人によってイメージや解釈が違いますから。 そういえば余談ですが、 小説家は「抽象的な言葉を使わない」ようにしているそうです。 例えば、「美人」とだけ小説で書いたらアウトなのです。 だって、しっかり伝わりませんからね。 眼の大きさ、肌の色、髪型、体型・・・・・・ 具体的に書かないと駄目ですね。 同じように、小説で 「使いやすいシステム」なんて書いたらアウトです。 どう使いやすいのか? それを書かないと駄目です。 こう考えると、 システム開発の要件定義と小説家、意外な共通点かも。
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