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スパイが高笑い、組織を潰すマニュアル

スパイが高笑い、組織を潰すマニュアル

何故、アナタの会社や組織が、徐々に非効率になるのか?
何故、その改善ができないまま、最後は、潰れていくのか?

以下の話は、現代にも通じる、
スパイが組織を潰すマニュアルです。

読むと恐ろしくなります。 じっくり読んでくださいませ。

組織の潰し方

以下が、組織を潰すマニュアルになります。

以上になります。

このマニュアルの出典は、 帝国データバンクさんの意訳

組織を潰すマニュアルの恐ろしさ

いかがでしたでしょうか。
思い当たる人も多いでしょう。

このマニュアルの恐ろしさは・・・

なので、反論が難しい
いや、むしろ支持者が増える。

だから、感染力抜群だ。

普通、スパイと言えば、 内情を探るとか、何か盗むとか、そういうイメージでしょ。
違うんですよ。そんな危険は不要。

スパイは、組織に入って、 (上記のマニュアルに沿って)正しい事を言えばいい。
安全サイドに振ればいい。 どんどん煽る煽りまくる

より正しく、より安全に。 次々と感染者は増えて、まともな人がやる気をなくす。
中長期的に、組織は蝕まれる。

いや、組織に入る必要もない。 世間の評判を煽るだけでいい。
その組織は、勝手に弱体化する。 楽なもんですよ。

スパイの高笑いが聞こえる。

我々の身近な話へ

さて。 ここで、我々の身近な話へ。

スパイがいようがいまいが、上記のマニュアルに沿って、
我々の身近な組織も、 勝手に弱体化していませんか?

要するに、増えすぎるルールや手順
一方で、本当に大事な事がおざなり。
思い当たりますよね(苦笑)。

誤解されそうで怖いですが、わかりやすい例を言えば、
学校の教員を見てください。
正しく安全な事を山のように言われ、事務処理に忙殺されて、
本当に大事な、 子供と向きあう仕事ができない。

我々は、民間だから違う?
いえ。最近、こんなお便りが届いた。

<読者から>
今週、ISOの外部監査がありました。私のPJが当たってしまい、
ホント、(内緒ですが)切り抜けだけ作業で、 大変でした。。(^_^;)

意味のない仕事が増えている。

そんなこと言ったって、ISOだから仕方ないでしょ!
・・と、アナタは怒るかもしれない。

そう。

怖さは、そこにあるのです。反論できないんですよ。
こうして、正しさが非効率を生む

一方で、こんなお便りを頂いた。

<読者から>

私が普段思っている事を書いてみます。

私は相変わらずSES会社の社員で、入社してから3年以上、
同じソフト開発請負会社に派遣され 仕事をしております。

最近はエンドユーザから、 非常にラフな要求仕様だけで、
殆ど「丸投げ」に近い形で 開発(殆どが改修)を行っております。

その中で、一番辛いのは、
「誰も知らない」「仕様書や資料が古い、無い、間違い、見にくい」で、
結局ソースを解析するしかない状況です。

今回の改修内容を書くにしても、
ベースになる仕様書が滅茶苦茶で、 それを直す工数もない為、
また中途半端な仕様書になってしまう。

これではキーマンが居なくなったら、誰も分からなくなってしまう非常に危険な状態だと思います。
こういう事って、今あちこちで、発生してるのではないのでしょうか?

これが、SE離れの原因の一つでもあるのではと、私は思います。

システムの仕様をわかりやすく説明する事は 非常に大事な事なのですが、
ドキュメントの書き方を教えてくれる人は、 なかなかいないと思います。

サーチマンさんは、以前、
「自分はわかりやすい資料を作るのに注力した」と、
仰っていた記憶があります。

今後、サーチマンさんの教育に一つに
システムのドキュメント作成を テーマにしたものがあると嬉しい。
一方的に勝手な事を書いてしまい、 申し訳ありませんが、
是非ご検討をお願いします。

システムの仕様書なんて、 メッチャ大事でしょう。

しかし、それが整備されない。 現場の叫びです。
共感する方も多いでしょう。
いみじくも、二つのお便りを頂き、考えてしまったわけです。

本当は不要で形式的な事に注力し、本当は必要で実際に役立つ事が疎か。
もしかして、それって、実は、スパイのマニュアルを、
自ら実践しているようなものですよ。

お互い、気をつけましょうね。
ではでは、またお会いしましょう。

ありがとうございました。

●追伸
今回のお話、極端に解釈しないでくださいね。
書類や手続きを全否定じゃないですからね。

何事もバランスが大事ですから。

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