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サーバー運営:複数の独自ドメインを取得して、バーチャルホストで運営するための手順

<概要>


私は、固定IPアドレス1個に対して、複数の独自ドメインをバーチャルホストで運営しています。
その手順を書いてみます。


・WEBにアクセスするためのユーザーとディレクトリの作成(初期だけ、ドメインのさらなる追加時には必要ない)
・独自ドメインでWEBにアクセスできるための設定
・ローカルPC(LAN内)から、独自ドメインでWEBにアクセスするための設定
・独自ドメインでメール送受信できるための設定


言ってみれば、ここまでFedoraCore4の応用編の総復習です。
じつは、これがやりたいために、応用編を書きました。


では、いってみます。

<1.WEBにアクセスするためのユーザーとディレクトリの作成>


ホームページは、上位ディレクトリへのアクセスを制限したFTPユーザーがおもに更新します。
しかしながら、Webのデフォルトディレクトリは、/var/www/htmlですので、
このデフォルトディレクトリを変更する必要があります。


ここでは、/home/webuser/html/ をWEBのディレクトリにして、
webuserがホームページのメンテをするとします。


ユーザー作成は、こちらを参照。

<WEBにアクセスするためのユーザーとディレクトリの作成>

[webuser@www ~]$ cd /home/webuser
[webuser@www ~]$ mkdir html ←ディレクトリ作成(webuser で)
[webuser@www ~]$ chmod 777 html ←パーミッション許可


# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
・・中略

DocumentRoot "/var/www/html"
↓ここを変更
DocumentRoot "/home/webuser"

・・中略


<Directory "/var/www/html">
↓ここを変更
<Directory "/home/webuser">


<2.独自ドメインでWEBにアクセスできるための設定>


前に勉強した自前のバーチャルWEBサーバー を使います。
www.xxx-yyy.com の独自ドメイン を運用するとします。


以下の4行を、設定ファイルに追加するだけですね。
<VirtualHost *:80> 
DocumentRoot /home/webuser/html/xxx-yyy
ServerName www.xxx-yyy.com
</VirtualHost>


そして、/home/webuser/html/xxx-yyy
ディレクトリをつくります。

<独自ドメインでWEBにアクセスできるための設定>

[webuser@www ~]$ cd /home/webuser/html
[webuser@www ~]$ mkdir xxx-yyy ←ディレクトリ作成(webuser で)
[webuser@www ~]$ chmod 777 xxx-yyy ←パーミッション許可


# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf

<Directory "/home/webuser/html">
・・
中略(最後の行)


<VirtualHost *:80> ←httpd.confの最下行に以下の4行を追加
DocumentRoot /home/webuser/html/xxx-yyy
ServerName www.xxx-yyy.com
</VirtualHost>


# /etc/rc.d/init.d/httpd restart ←再起動
httpd を停止中: [ OK ]
httpd を起動中: [ OK ]

<3.ローカルPC(LAN内)から、独自ドメインでWEBにアクセスするための設定>


前に勉強したBindの設定 を使います。
xxx-yyy.com ドメインにローカルPCからアクセスできるようにします。


・設定ファイルにzone を追加。
・zone ファイルの作成
・再読込、起動

という手順です。

<ローカルPC(LAN内)から、独自ドメインでWEBにアクセスするための設定>

# vi /etc/named.conf ←設定ファイルを編集、以下を追加

zone "xxx-yyy.com" IN { ←ドメインの指定
type master;
file "xxx-yyy.com.db"; ←ファイル名の指定(これをゾーンデータベースといいます)
allow-update { none; };
};

------------------------------------------------

# vi /var/named/xxx-yyy.com.db ←上記で指定したファイル

      
$TTL    86400 
@       IN      SOA     host.searchman.info. root.searchman.info.(
                        2005092400      ; Serial
                        28800           ; Refresh
                        14400           ; Retry
                        3600000         ; Expire
                        86400 )         ; Minimum
        IN      NS              ns.xxx-yyy.com.
        IN      MX      10      mail
ns      IN      A               192.168.0.102
mail    IN      A               192.168.0.102
www     IN      CNAME           ns



-----------------------------------------------

# rndc reload
server reload successful ←再読込


# /etc/rc.d/init.d/named restart ←再起動
Stopping named: [ OK ]
Starting named: [ OK ]

<4.独自ドメインでメール送受信できるための設定>


前に勉強したMail(Postfix)の設定 を使います。
www.xxx-yyy.com の独自ドメイン を設定に追加するだけです。

<独自ドメインでWEBにアクセスできるための設定>

]# vi /etc/postfix/main.cf←postfixの設定ファイルを編集します
・・

<中略>
mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost, $mydomain, xxx-yyy.com←ドメイン許可


# /etc/rc.d/init.d/postfix restart ←posffixを再起動
postfix を停止中: [ OK ]
postfix を起動中: [ OK ]


<5.メール転送などの設定(おまけ)>


メールを転送などしたい場合は、
/etc/aliases ファイルを編集します。

aaa: webuser
bbb: xxx@a.com

#newaliases で再読込


上記設定で、 
aaa@xxx-yyy.com → webuser@xxx-yyy.com
bbb@xxx-yyy.com → xxx@a.com に転送されます。

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